企業コラム

丸富製紙株式会社

丸富製紙株式会社は、静岡県富士市に本社を置く家庭紙メーカーです。1955年の創業以来、トイレットペーパーやティシュペーパーなど身近な紙製品を製造しています。古紙リサイクルや省エネ技術を積極的に取り入れるとともに、持続可能な森林資源を活用したパルプも使用し、幅広いニーズに応える製品づくりを行っています。

社員さんインタビュー


理事 生産副本部長 兼 今泉工場長

鶴田征宏さん

マーケティング本部 副係長

落合万記さん

富士市生ま

鶴田さんは富士市生まれ。県内の大学に通い仕事をしていましたが、結婚のタイミングで28歳ごろに富士へUターンし、丸富製紙で働いて25年目になります。家族も地元で、子どものころから紙の工場が身近にありました。
落合さんも富士市育ち。もともとデザインやパッケージに強い興味があり、今は香りのイメージを考えたりパッケージのデザインをする、企画開発の仕事をしています。

人気の5倍巻き、6倍巻き、ホワイトティーの香りの家庭紙を持つ鶴田さんと落合さん

家庭紙のパイオニア!

丸富製紙まるとみせいしは、日本でいちばん早く「牛乳パックをリサイクルしてトイレットペーパーを作った会社」です。ふだんは飲み終わったら捨ててしまう牛乳パックですが、そこに使われている紙をむだにせず、うすいフィルムをはがして原料として使うための設備を作りました。ものを大切にしてリサイクルを進めるという考えから、このような取り組みを続けています。

さらに、丸富製紙では、ふつうのトイレットペーパーよりも6倍も長く巻いたものを作ることにも成功しました。長く巻くことで、取りかえる回数がへります。でも、家庭のトイレットペーパーホルダーに入るようにするには、紙をうすくしなければなりません。そこで、紙の作り方を見直してうすくても強く、なめらかな使いごこちのトイレットペーパーを開発しました。

ジャンボ原紙を規定の長さに巻き戻しているところ

使う人の目線に立ったものづくり

メインで作っているのは家庭紙。約500アイテムを製造しています。トイレットペーパーはふつうのタイプのほかに、しんがなくてゴミが出ないタイプもあり、43年も前から作られていて人気があります。工場によってはキッチンペーパーやティシュも生産。できた商品は全国のスーパーやドラッグストアに出荷しゅっかされます。さらに、ホワイトティーやキンモクセイなど「香りつきのシリーズ」も豊富。中でも緑茶の香りのトイレットペーパーは、40年以上続く人気商品です。工場では、鶴田さんが製造担当として機械を安定して動かす大切な役割をしています。

トイレットペーパー
先代の社長が開発した、緑茶の香りと消臭機能をそなえたトイレットペーパー

プラスチックを紙へ

2021年には芯なしロールでは国内初(同社調べ)となる紙パッケージを採用。紙パッケージ化を進めることで、ゴミとして排出されるプラスチック量が減り、海洋汚染の要因でもある海洋プラスチックごみ問題解決に貢献できます。

富士のお気に入りは?

鶴田さんは、自然が豊かで富士山が近いことが大好きだと話します。台風などの災害さいがいが少なく、暮らしやすいのも富士のよさだそうです。落合さんは田子の浦たごのうらみなと公園がお気に入り。海が見えて風が気持ちよく、最近は素敵なお店も増えて家族で楽しめるのが魅力だと教えてくれました。

工場内はまるで、紙のジェットコースター!紙のいい香りがただよっていました

知ってた?

  • 超ロング巻きのトイレットペーパーは、みんな知っている大型テーマパークでも使われているよ!
  • 牛乳パックを再利用したトイレットペーパーは、この会社で生まれたよ!
  • 紙パッケージのトイレットペーパーも生まれているよ。

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